食いしばりとそのチェック法
- 舌の側面にギザギザと歯形がついている
- 詰め物がよく外れる
- 朝起きたら、顎が疲れている
- 虫歯はないのに、歯がグラグラしてきた
- 知覚過敏がある
- 歯が割れてる(ヒビが入っている)箇所がある
など、心当たりのある症状はありませんか?上記に記載した項目は食いしばりや歯軋りで見られる特徴です。しかし、自覚症状がないけれど歯科で食いしばりの症状があるという事実を伝えられることもあります。
食いしばり・歯ぎしりって何?
食べる・口を開け閉めするのに必要な筋肉は・咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋(顎二腹筋・オトガイ舌骨筋・顎舌骨筋の3種類の舌骨筋も含む場合もあり)の4つがあります。これらの4つの筋をものを”食べる”と意識して動かす場合は良いのですが、無意識で歯を食いしばってしまうことをクレンチング症候群、無意識で歯ぎしりをしてしまうことをブラキシズムと言います。無意識で行われてしまうこれらの歯ぎしりや食いしばりは、実は全身に負担をかけているのです。
歯ぎしりと食いしばりは、睡眠時に起こるものと覚醒時(日中)に起こるものとに分けられます。
歯ぎしり→上下の歯を合わせ、ギリギリと音を立てて横や前後に動かすことで、主に咬筋(下顎と上顎を結ぶ筋肉)と側頭筋を使用
食いしばり(噛み締め)→上下の歯を合わせたまま、動かさずにギューッと力がかかっている状態で、主に咬筋使用
歯ぎしり・食いしばりで分かりやすい解説(PDF)があるので、興味のある方は読んでみてください。→歯ぎしり・食いしばりから考える全身の健康(参考:サンスターグループ広報誌Mouth&Body)
食いしばりや歯ぎしりの原因はストレス性とも言われていますが、明確な原因は不明です。(2024年10月時点)
これらの、無意識で動かされている筋肉を時にはほぐしてあげる必要があります。歯軋りや食いしばりによって、睡眠や歯の喪失・頭痛・眩暈・肩こりなと身体に様々な影響を及ぼすことがあります。噛み締めの筋肉は首や肩とも連結があり、頭への血管や神経が通る部分でもあるからです。
これらの症状は日常生活を不快にし、生活の質を下げる可能性も十分にあります。
我々の生活において、噛む筋肉を食事以外の時に、無意識にそして必要以上に使っていることが結構多いのです。現代人に多い「歯ぎしり」と「嚙みしめ」(参考:週間エコノミスト)。現代人の10〜15%が実は噛み締めがあると言われています。
ご自分でもみほぐすことで、口周り、頸部の筋肉が緩んで楽になります。また噛み合わせも良くなり美容効果が期待できたり、安眠にも繋がります。
食いしばりや歯ぎしりで硬くなる頬の筋肉(側頭筋・咬筋・外側翼突筋・内側翼突筋)のほぐし方
画像に出てくる文字の説明は、小顔・エラ張りについてのマッサージの文字が出てくるのですが、「口を動かす時に使う筋肉で、噛み締めにも使用されている筋肉」の場所やほぐし方等分かりやすかったので、マッサージとして行いやすいと思います。
指の関節が痛い方は、親指の付け根で行いましょう
グリグリしすぎず、ちょっと痛いかな ぐらいの力でゆっくり押しましょう
- 側頭筋:こめかみの後ろ、耳の上あたりの筋肉をほぐしていきます。最初に、つまむようにほぐした後、指を軽くグーに丸めてほぐしていきます。
- 内側翼突筋:顎のエラ(角)の内側に親指を入れるように押さえ込みます。
- 外側翼突筋:もみあげのちょっと前、下あたりです。人差し指で押さえたまま、軽く口を開けると、少し指が奥に入る感覚があります。その部分です。小さい筋肉なので、軽く左右上下に押しながらほぐします。
- 咬筋:エラと目尻を線で結んだ時に、エラから人差し指の上から2つ目の関節くらいの距離の部分(エラから4・5センチくらい)を右頬の場合は右手の親指のつけね・もしくは指で押し込んでいくようにほぐします。最後に左手でエラを包み込むように設置して、左手親指の付け根で、円を描くように左顎下をほぐしていきます。噛み締め・歯ぎしり等が強い方は、指先だけではほぐれにくい感覚があるかもしれません。
口だけではなく首の後ろも凝っているはず
首の後ろに(襟足)の部分の左右の筋肉を触ってみましょう。
食いしばり(歯ぎしり)があると、肩こりや首こりの原因になり得ます。というのも、咀嚼動作を行うのにも斜角筋(首を回す時に使う)や胸鎖乳突筋という首の筋肉が連動して動いています。食いしばりを行うと同時に、知らないうちに頸の筋肉も結構使っているので凝っていると思われます。
そんな時は首のストレッチも行うとスッキリします。
ラップの芯を使って首や肩の筋肉をほぐす
ラップの芯を使って筋肉をほぐす方法もあります。ポイントは痛すぎない程度に行うことです。息が止まってしまったり、変に力が入ってしまう時は刺激が強すぎるので、力を弱めましょう。
美容整体アピアランスTVさんの動画が分かりやすくて個人的にはおすすめです。美容系のお話もされていますが、基本的には首や肩こりの改善につながる運動です。気持ちいいですよ〜
姿勢を見直してみる
現代人はストレスによる食いしばりが多いと言われていますが、力仕事や動作に伴う食いしばりは、頭の位置が影響しているとも考えられます。
頭の重さは4〜6kgもあります。その頭が(頭に比べて細い)首だけでバランスをとっているので、頭が下がったり腰が曲がっていたり、猫背だったり・・その動作を行うときに、頭が長時間下がっていたりすることで、ついつい力が入ってしまうという状況を作ってしまいます。
姿勢が及ぼす身体への負担や障害は実は大きいです。猫背の人は頭頚部の筋肉に更に余計な負担がかかるので合わせて調整していきましょう!
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