AmazonのEco Showは実に便利な端末です。現代の機器というイメージからとっつきにくいかもしれませんが初期設定は比較的シンプルです。もしご自宅にインターネット環境があるようでしたら使わない手はありません。Eco Showの最大の魅力は声で操作できるところです。具体的に便利な機能を紹介します。
必要な環境・条件
インターネット(Wi-Fi)は必須
まず、家庭内の環境としてはインターネットは必須です。どうしても設置できない場合は導入してもあまり意味がありません。
もしWi-Fiを導入する場合は、普通にプロバイダーに契約するのも良いのですが工事の手配などが面倒な場合は、工事不要のPocket WiFiやコンセントに差すだけで使用できるWi-Fiもあります。※地域によっては電波が届かないリスクはあるのでよくご確認ください。2.4GHzの環境が必須の場合があるので電波帯域は2.5と5GHzに対応していることを確認しましょう。
Amazon の入会
アレクサ機能を使う以上、Amazonの会員になる必要があります。ご家族の誰かが登録していて更に同居していれば問題なく使用できます。別居の場合はAmazon会員登録は無料で行えEco Showも使えますので、面倒ですが登録しておくとよいでしょう。
呼びかけ(通話)機能
今どきはLINE通話などで無料の通話が可能ですが、Eco Showは固定電話のようにおいておけるので、電話感覚で通話ができます。インターネット環境設定やスマホとの連動に関する設定が必要になりますが、それさえ済んでしまえばあとは使用するだけ。電話に出るのは簡単です。LINEなどのスマホに疎い高齢者にも最適です。
また、フロントカメラで顔を見ながら通話することもできるので、遠く離れたご家族の顔を見て話したいときには便利です。
転倒した場合に声掛けで緊急を知らせることができる
高齢者が転倒する場所で最も多いのは住み慣れた家の中と言われています(消費庁HP)。階段や浴室などで転倒することが多いようです。家の中で転倒して、起き上がれなくなって、そのまま数時間床に座り込んでいたと言う話を病院でもよく聞きました。 Eco Showがあれば「 アレクサ、〇〇に電話して」という風に呼びかけることで、子供さんや友人に助けを求めることができます。※この機能を使うには、相手のスマホにAlexaアプリがインストールされている必要があります。 実際にご使用になる前に実験的に試してみることをお勧めします。
この機能を使えば転倒したまま何時間も床に座り込むといったことを防ぐこともできますし、緊急時には救急車を手配することもできます。
カメラ機能で見守ることができる
Eco Showにはカメラがついているので、高齢の親御さんが心配な場合にも見守ることができます。ただ、カメラが斜め上をむいている関係でセッティングには工夫が必要なため部屋全体を見渡すにはあまり向いてないかもしれません。スマート家電の見守りカメラと合わせて使うと より広い価格で見守ることもできます。
スマート家電との連携
少しずつ浸透しているスマート家電。高齢のご家族を対象にした便利なスマート家電としては、例えば見守りカメラ。
高齢者や障害者に便利なスマート家電
手を使わす声掛けできるスマート家電は、手に障害を抱える場合に便利であることはもちろん、外からでも操作できるので高齢者や障害者の家族にとっても不安要素を少し減らすことができます。他にも便利なスマート家電はいくつかあります。
エアコン操作で室温管理
エアコンが嫌いで真夏でもつけない高齢者がいますが、それが原因で熱中症になることもあります。または認知症などで自分で温度管理できない場合、家族として管理したければ外からでもエアコン操作できると便利です。Wi-Fi操作できるタイプのエアコンもあるので、エアコン買い替えのタイミングであればWi-Fi操作できるエアコンが便利です。
また、ネイチャーリモミニは、エアコンやテレビなど赤外線リモコン使用の家電をひとつにまとめて操作できる便利な端末です。使用にはスマホかタブレットも必要になります。
音楽やラジオも簡単聴くことができる
音楽やラジオを聴くのが好きな方には嬉しい機能です。AMZON Prime会員であればAmazon Musicの一部を再生することができます。「アレクサ ボサノバ聞きたい」という風にジャンルでBGMとして指定して聴く分には十分です。曲名を指定したりたくさんの音楽を聞きたい場合はUnlimitedに加入したほうが良いです。
ラジオはFMラジオであれば「アレクサ、ラジオが聴きたい」という風に声をかければ聴くことができます。
本を読む(聴く)ことができる
この「アレクサ」、Audibleと組み合わせることができます。
今まで本が大好きだったのに高齢になって読書をやめてしまう方がいらっしゃいます。その1つの要因は、「視力問題」です。もしかしたら、この記事を見ている間にも目の疲れを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
紙の本を読む方にとって、本の内容を「耳で聴く」というのは、少し違うという方もいらっしゃるようです。しかし、本の内容や情報を感じて知る方法の1つとなると思います。
もし、Amazon Echoをすでにお持ちなら、Audibleを始めた時点で、自動的に連携されます。(連携がうまくいかない場合は、Amazonカスタマーサービスにご確認ください)
タイマー機能で火の止め忘れ防止
「アレクサ。タイマー5分。」と言えば、楽々タイマーセッティング終了。あまり使わないかもしれませんが複数のタイマーをかけ、タイマーに名前をつけることもできます。これで火のつけっぱなし予防にもなります。
カレンダーや天気の確認
日時を確認したい時は「アレクサ、今日の日時は?」と聴くと教えてくれます。天気も同様です。日時は見当識に含まれ認知面の低下により認識が薄れることもあります。例えば毎朝確認する、など習慣にすることで認識を促すことができます。
ラジオ体操第一
すべての日本人に馴染みが深い体操と言えばラジオ体操。NHKの体操の時間などで習慣として行っている方もいるでしょう。公園で地域の方と一緒にやったり、デイサービスで行う方もいるでしょう。
「アレクサ、ラジオ体操第一」とアレクサに話しかけると、BGMを流してくれるので家の中で好きなタイミングで気楽にラジオ体操を行うことができます。
お話ができる方には本当に便利なアレクサ機能
お話はしっかりとできるが、体が思うように動かない方には本当に便利なEco Show。アレクサ機能を携えた機器はいくつかありますが、画面搭載のEco Showシリーズがダントツでおすすめです。最初の設定は御本人が行うにはハードルが高いかもしれませんが、そこがクリアできればスマホよりもシンプルに使え、家の電話より便利です。便利なだけではなく、ご家族の不安材料が少しでも減らせるので使わない手はありません。