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伝えることに役立つコミュニケーション機器・用品

コミュニケーション

コミュニケーションとは

コミュニケーションの取り方は、人それぞれです。そして、心の中には皆「伝えたいこと」や「思い」があります。それらが伝えたい相手に伝わらないのはとてもストレスが溜まるし悲しいことですよね。伝わらない原因は様々です。

  • 声が出せない(舌や喉に原因となる状況がある場合)
  • 目が見えない
  • 失語(言葉が出てこない)

などなど・・・。道具を取り入れることで、少しでも伝えたいことが伝わればと思っている方も多いかと思います。

声が出せずに伝えることが難しい方向けの機器や用品

この記事では、主に考えていることが声が出せない方向けの機器や用具を紹介します。声帯周辺を手術したり、麻痺などで声を出すための筋肉がうまく機能できない、難病といった理由で声が出せなくなります。

喉頭摘出などで声が出せない時には人工喉頭

病院などでも処方される機器です。簡単に使えるし、聞き取りやすいので意思伝達には問題ありません。声は特徴的にロボットのような声になります。

手が動くなら筆談で便利な用品を使う

昔・・子供のおもちゃの一種でおえかきせんせいという商品があったのを覚えていますか?あのような商品が今も販売されています。これなら、電子メモパッドの方が便利!って思う方もいらっしゃるかもしれません。

電子メモパッドのデメリットは、薄型に作られているため、電池が小さいボタン電池だったり、単四電池だったり・・突然切れることがある点です。交換してくれる方がそばにいるなら、電子メモパッドも良いかもしれません。


今回は、磁気のマグネットボードをご紹介いたします。現在は電子ボードの方が人気で、昔より磁気での筆談ボードの商品が減ってきている状況です。

タカラトミーのおえかきせんせいはマグネットで記載できます。

広告の裏にペンで記載でも人に伝えることってできるけど・・と思っている方いらっしゃると思います。

ですが、おえかきせんせいは、指先が動かせなくてペンが持てないという方も書けるのです。

ピップエレキバン等の小さいマグネットで良いです。指先に貼り付けることで、ペンを持たないと書けないという状況から解放されます。

ペンで記載するホワイトボードだと、書く時にペンの上を擦らないように気をつけなければいけませんが、おえかきせんせいは大丈夫です。子供っぽくて嫌だなと思う方もいらっしゃると思いますが、おえかきせんせいには縁の色が白いものもあるので、それを選択する方法もあります。

数年前まで、筆談ボードとして製造されてきたものが、電子化の波に飲まれて、ほぼ見当たらない状況でした。その中で、見つけたのが、スキューバーダイビング等で使う水中でも使える筆談ボードです。こちらはシンプルですが、一度に全部消すという作業をするつまみが下についているのですが、おえかきせんせいに比べてちょっと小さめな印象です。

水中で文字が読めるようになっているので、少し弯曲していますが、画面の幅は、幅 15.2 × 長さ 10.1cmと、携帯するにのには良いサイズかもしれません。

病院でもよく見かける文字盤は使い方が重要

文字盤は病院でも置かれていたり、個人で作っていたり、コミュニケーションボードとして販売されていたりしてます。しかし、文字盤の使い方は結構難しくて、看護師さんやもしかするとセラピストも知らなかったり、知っていても、うまく使いこなせない方もいます。口で音が発することができない状況の時、いきなり文字盤を提示されて、でも読み取る側の手際が悪いと、疲れ果ててしまいます。

白地に文字が書いてあるボードの場合は、基本的に患者さんが寝た状態で使うとすると、介助者(読み取る方)も、患者さんと同じ向きで使わないと文字が見えない状態になるので、体勢もキツくなります。

患者さんが自身で指差しができる場合は、透明文字盤の方が見やすいです。透明に文字が書いてあるボード場合は、基本的に患者さんと向かい合って使う場合に透明の意味があります。対側から見えることで、患者さんの目の動きが向かい合った時にわかるからです。

しかし、やはり読み取るのにコツが要ります。これも練習が必要で、買ってすぐにマスターするのは難しいのです。

他に、透明の文字盤の場合、その文字の中心に「」点が書いてあることが大きなポイントだと思います。

コミュニケーションボードの種類(東京都障害IT地域支援センターHPより)

枠の中に、文字が書いてあるだけでは、文字を見た時に、眼球の揺れがあって文字を読み取りにくくなります。「」点があるだけで、患者さんはより見る位置が定まりやすいので、対側で読み取る時に読み取りやすいという利点があります。

個人的には、ICT救助隊様が作っている文字盤が一番使いやすい透明文字盤ではないかと思っています。

もし、すでに「透明」文字盤を持っている方がいらっしゃったら、油性の赤ペン等で、それぞれの文字の真ん中に「」点を入れてみるのも宜しいかと思います。それだけで、不思議なくらいに視点が定まりやすくなります。

おすすめは、ICT救助隊というNPO法人が販売している透明文字盤になります。もし、文字盤を検討されていらっしゃる介助の方がいらっしゃれば、Zoom講座もありますのでそちらを受講された上でのご購入をお奨めいたします。

眼球や瞬きなど手指以外で入力できる意思伝達装置

皆さんは、パソコン入力をする際に手指を使う方が多いと思います。入力の方法は、いろいろあって、手指だけではなく、音声や眼球の動きや瞬き、唇のわずかな動き、手や足のわずかな動き等、いろいろなスイッチを使うことで、手指が動かしにくくなった方でも、入力が可能です。

スイッチには、一般的に想像するものだけではなく、センサーが使われています。時間はかかるけれど、それらの機材を使うことで自分の思いを表出することは可能です。ただ、文字盤と比して、コストはかかります。練習が必要なのは、どちらも同じです。

意思伝達装置と言います。いろいろなものが様々な会社から出されていますが、身体状況に応じて選びます。ただ、高額です。ものによって補助が出る場合もありますので、ご確認いただければと思います。

意思伝達装置一覧(東京都障害IT地域支援センターHPより)

iPhoneやiPadも設定しだいで意思伝達装置として使える

iPhoneやiPadは、入力方法を指でなくてもスイッチ操作で行うことができます。ただ、設定は少し難しい・・・。使ってみたところ、これもやはり慣れが必要な操作です。

iPhoneのアクセシビリティ(入力方法)の設定方法(Apple公式HP)

意思伝達装置に比べると操作性は劣るものの、iPhoneやiPadを持っていれば、それ以上のコストが掛からないのが魅力です。

障害によって、設定方法(スイッチの選び方等)は違いますが、上記は頸髄損傷で手がうまく使いづらい方が使用している例がありました。イメージが湧きやすいと思います。


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