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トイレ動作を”安全に”そして”楽に”行うための役立つ道具や機器

トイレのための用具と機器

トイレ動作とは

トイレ動作の手順

トイレ動作はたくさんの動きを合わせて行うことができる動作になります。

立ち上がり→(立ったまま衣服の脱衣)便座に移る→(便座に移る)衣類の脱衣→紙をちぎる→お尻を拭く→立ち上がり→衣類の着衣→移動する

つまりこの中で、どこか1つの箇所でも行いにくかったら、トイレ動作がスムーズには行えないということです。

動きとして一番不安や、難しさを感じさせる部分は「衣服の着脱」の方が多いと思われます。立っているだけでも不安定なのに、立ったまま(あるいは、しゃがんだまま)衣服の上げ下ろしをするなんて至難の技。短時間で済ませられれば良いのに、思うように手足が動かない(のに、衣服は下にずり落ちてしまう等)。

きっと、病院で練習を経て退院された方も多くいらっしゃると思います。もしかしたら、加齢や状態の変化で昔はできていた動作がやりにくくなった方もいらっしゃるはず。

自身がトレーニングをして動作が行いやすくなるのが一番ですが、ダイエットと同じで、即効性はなかなか難しいのです。そんな時には、自分に対するトレーニングも大切ですが、環境もちょっと手を加えてみましょう。安全に動作が行えるというのが一番大切です。

立ち上がりの方法・運動

トイレ動作に役立つ道具

様々な場面における立ち上がりに役立つ、動作方法・用品を紹介します。

トイレに手すりがない場合には「置き型」や「突っ張り型」の手すり設置で楽を!

トイレ動作に使用する「置き型」手すり設置は、こちらで詳しく記載しています。

トイレへの乗り移り動作や、立ち上がり動作で狭い場所にも使える「突っ張り型」手すり

通常、家のトイレは、便器と壁の間隔はそこまで広いものではないと思います。手すりがあれば、トイレへの安定した移動や座り動作が行いやすくなりますが、設置されていない場合は簡易型で設置するのも1つの方法です。下の写真のような手すりを使うと動作を行う上で安心です。

色々な手すりがあります。壁に穴を開けなくても、すぐに設置が可能です。「はり」がある部分でしっかり突っ張りを設置することがポイントです。

福祉用具は、高額なものがたくさん有ります。新品ももちろん良いけれど、場合によっては検品された中古品も安く販売されているので検討の余地があります。

予算次第で、中古品ならば部屋にも複数設置が可能になるならば、それもまた安全な活動範囲を広げることができます。

トイレとベッドや、トイレと日中過ごす場所が近いならこんな設定もありかも

上記に紹介したモルテンの突っ張り型手すりであれば、柵をベッドのそばに設置し、ジョイントで I型の突っ張り型手すりと繋げれば、(壁がなくても)部屋の中心部でも、手すりがある状態が作れるので安心材料が増えます。

ズボンやパンツを上げ下げが大変な時に便利なグッズ

ただでさえ、立ったり座ったりが不安定な状態なのに、さらにズボンやパンツを下げる動作はとても大変です。そのためには、まず上に書いてあるような手すりも身体のバランスを保つ事ができるため、ズボン着脱動作の助けとなります。

紙パンツが履きにくい場合の参考に

新しい、紙パンツは圧縮されて入っており、足を入れる部分もペタンコになっているため、足を入れにくい状態にあります。この状況に対して、便利なものを開発されている方がいらっしゃいました。(中本様)ご自身のご家族の為に作られたもので、介護の必要な方が、一人で紙パンツを履けた実績があるとのことです。使い方の写真も出ているので、イメージが湧きやすいかと思います。

中本さんの紙パンツ履き補助具

連絡先として、Eメールアドレスや電話番号が公表されていました。私が実際のリハビリ訓練で使用したことはありませんが、良いアイデアは参考になると思います。

ズボンの上げ下ろしが大変な方は履きやすいズボンに変更してみる

トイレットペーパーを片手で「ちぎる」のに苦労するなら道具を変える

トイレ動作で、トイレットペーパーをちぎる動作に苦労するなら、道具を変えることでラクにできる場合があります。自分を道具に合わせるのではなく、道具を自分の状況に合わせるのもまた快適に生活する方法です

紙の種類を変える

ちぎる動作が難しいのなら、切ってある紙を使うのもおすすめです。送料を考えると、まとめ買いの方がお得になると思います。

昔はよく見ていた、「ちり紙」ですが、昔と違い、水に流せるものが現在では主流となっています。「ちり紙」は、長方形の紙が重なって置いてあるだけなので、紙をちぎる必要がありません。

自身が動かしやすい側に台やカゴを置いて、その上に「ちり紙」を設置することで、取り出しやすく使いやすくなります。

トイレットペーパーを使ってちぎりやすくするには、ホルダーを変える

ご家族で使っているトイレだと、トイレットロールからちり紙への変更は困難かもしれません。そんな時は、今使っているトイレットペーパーホルダーを交換することで、紙がちぎりやすくなります。

もし、ホルダーを交換するなら、2つのペーパーがつく右側のようなものもおすすめです。動作が行いにくい状況があるのに、ペーパーを用足しの途中で付け替えなければならない状況も、防いでくれます。紙を切る上の方に、「ギザ歯」が付いているので、片手でも紙がちぎりやすくなります。

LIXILのホルダーに付いているギザ歯は、シリコン製のようです。購入者の口コミも良好です。シリコンだからこそ、肌にも優しいですが経年劣化は見られるようで、交換用のギザ歯のパーツも販売されているようです。

TOTOのホルダーは、我が家でも使っていますが、ギザ歯の部分はプラスチック製。15年以上使用していますが、現段階では経年劣化は見られておりません。メーカーの好みはそれぞれですので、お好きなメーカーでよろしいかと思います。

介護保険のレンタル対象になるトイレ関連機器

介護保険認定を受け認定されたら、介護保険でレンタルできる福祉用具があります(すべての介護度でレンタル可能)。レンタルできるトイレ機器は、手すり自動排泄処理装置です。

自動排泄処理装置とは、排泄物を検知し、吸引や洗浄、乾燥を行い排泄動作を助けるものです。

全国福祉用具専門相談員協会HPでは、介護度によって何がレンタルできるかをわかりやすく示しています。

介護保険と福祉用具「レンタル・販売対象種目」(全国福祉用具専門相談員協会HP)