この記事のリンクには広告が含まれています

いつまでも好きなものを食べたい!食事を ”安全に” ”楽に” 行うために便利な道具

食事動作とは

「飲み込む動作」や「食べ物を口に運ぶ動作」が必要になってくる食事動作。様々な原因で、それの動きのどれかが低下した時、身体の状況に合わせることがとても重要になってきます。そんな時、ちょっと便利な道具があると、食事も摂取しやすくなるかもしれません。

食事動作を安全に楽に行うための道具

食器

それぞれの状態に合わせて、使いやすい器を

すくいやすいプレートNPLS2は、滑り止め付き。

ちょっとシンプルな器。昔は、介護用食器というとデザインが決まっていて、「好み」とか選べない感じでしたが、今はデザイン性も豊富になり様々な食器が販売されています。

  • 滑りにくい
  • 器の縁が上に立ち上がっているので、掬いやすい
  • 食洗機や電子レンジが使える

コップのような形もあります。ハンドルが突いている汁椀になります。

ハンドル付きのものは、「持ち方」がポイントです。ハンドルを掴むのではなく、ハンドルと、器の間に、(手のひらをパーの状態にして、親指を上に)指を差し込むように持つことで、より軽く持てます。(ハンドルのカーブを、親指の根本でひっかけるイメージ)

食物を一気にかき込んでしまう方には持ち上げにくい器

ちょっと持ち上げにくいタイプの器もあります。

飲み込む動作で安全性に欠ける場合は、口に入れる1回の量が重要になってきます。スプーンの先が小さいもので”1回につき掬える量”を少量にすることも手段の1つになります。

柄が長めです。もしかすると、柄の部分の厚みが必要な方がいらっしゃるかもしれません。その場合は以下にご紹介する「スプーンが持ちにくいなら」の ”くるくるグリップ”という持ち手を太くする道具を使ってみましょう。

【Kスプーン】【K スプーン(ケイプラス)】青芳 E1483

価格:764円
(2024/9/18 14:52時点)
感想(0件)

補助箸

補助箸とは

指を箸に固定し食品をつかみやすくするための滑り止めや、箸同士が離れないように固定するグリップ、握りをサポートする部品が付いています。 基本的には食事介助を支援するのではなく、箸を使用する本人が自立して食事摂取が行いやすいように作られた道具です。

食具の工夫

食べ物を口に運ぶのに、スプーンやフォークでも良いけれど、「箸」をやっぱり使いたい。という方も多いかもしれません。接してきた患者さまもそう。どうしても、「箸」が使いたいという方もいらっしゃいました。

そのような方に、幾つか箸のご紹介はしましたが、しっくりくる方は意外と少ない印象でした。よって、こちらでは、様々な、「自助具箸」と言われる商品を比較する形でご紹介していきます。

代表的な4種類の自助具箸の比較です。

箸ぞうくんクリア

持ち手が太くなっており、親指の「挟む」動きが可能であれば使用できる可能性が高まります。口元に食物を運ぶには、さらに親指で「挟む」動作を維持しながら、肘や手首を曲げる必要性があります。使用感は、個々によるため、持ち手が太ければ「食物を挟んで食べることができる」とは言い切れませんが、自身の可能な動作の一助となります。

箸ノ助プラス

箸ぞうくんに比べて、「右利き用」「左利き用」と作り分けられていません。裏面も表面も同じ形になっています。持ち手が太くなっており、親指の「挟む」動きが可能であれば使用できる可能性が高まります。口元に食物を運ぶには、さらに親指で「挟む」動作を維持しながら、肘や手首を曲げる必要性があります。使用感は、個々によるため、持ち手が太ければ「食物を挟んで食べることができる」とは言い切れませんが、自身の可能な動作の一助となります。

使いやすいお箸

食洗機も使えます。箸を毛抜き状に変化させたような商品です。親指の「挟む」動きが可能であれば使用できる可能性が高まります。口元に食物を運ぶには、さらに親指で「挟む」動作を維持しながら、肘や手首を曲げる必要性があります。使用感は、個々によるため、持ち手が太ければ「食物を挟んで食べることができる」とは言い切れませんが、自身の可能な動作の一助となります。ただ、持ち手の部分の幅は、通常の橋の太さと変わらないため、使うときに、箸が回転して掴みにくくなる場合があります。
指先の動きが比較的動かせる方なら、使いやすくなる可能性は大です。

楽々箸

ピンセットタイプの箸になります。親指の「挟む」動きが可能であれば使用できる可能性が高まります。口元に食物を運ぶには、さらに親指で「挟む」動作を維持しながら、肘や手首を曲げる必要性があります。使用感は、個々によるため、持ち手が太ければ「食物を挟んで食べることができる」とは言い切れませんが、自身の可能な動作の一助となります。ただ、持ち手の部分の幅は、通常の橋の太さと変わらないため、使うときに、箸が回転して掴みにくくなる場合があります。
指先の動きが比較的動かせる方なら、使いやすくなる可能性は大です

補助スプーン・フォーク

そして今まで、使用されていたスプーンやフォークだって、ちょっと工夫することで、持ちやすくすることは可能です。今までは手や指の筋力低下なんて気が付かなかったけれど、実はスプーンに合わせて人がしっかり握る(力を発揮していた)ことで、スプーン操作って可能だったりする要因の1つです。

だから、ちょっと指の関節が固くなってしまったり、握る力が弱くなってしまったりすることで、今まで使えていたスプーンやフォークが使いづらくなってしまうことだってあるのです。そんな時は、ちょっと持ち手を加工してみましょう。代表的な4種類のご紹介です。

食事の形態は専門家の評価の元に決める

食べにくい、飲み込みにくいという状況の場合、通常であれば病院で言語聴覚士(ST)にその時の身体機能の評価に基づいた食事形態での練習が行われます。しかし、病院を退院して大きな症状の変化もないままに年数を経過した方は、もしかしたらその嚥下機能は低下している可能性もあります。

腕や脚の筋肉が加齢とともに加速度して低下するのと同様に、「飲み込むための筋肉」も低下します。ちなみに、嚥下機能は40代から低下を始めると言われています。

「最近、水を飲む時にむせる」や「痰が出しにくい」等々、もしかしたら知らず知らずのうちに症状は見えてきているかもしれません。あれっ?と思ったら、病院に行くようにしてください。

いつもむせていた→熱が出てきたはとても危険です。